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三 秋→平成２７年０８月中旬以降
四 冬→平成２７年１１月０８日以降new
春分や去年の鬼がついて来る
茶柱が１本立って春来る
横流れチリメンジャコと春の雪
春の雪陽水の歌茫々と
バレンタインデイ青森からのチョコ来る
スイートピーつち色あわき萩焼に
娘（こ）も母もポトフを作る春寒し
蜆汁親子三人歳とりぬ
何処からか河童の声が春の沼
春うららキホーテサンチョの二人旅
気がかりな仔鹿一頭髙野川
逃げ回る仔蜘蛛のゆくえ気にかかる
ホトトギス１回鳴いて飛び去りぬ
挨拶もなしに熊蝉鳴きはじめ
耳鳴りと思へば熊蝉鳴きはじめ
台風で憤怒の顔を高野川
寄り添へる二羽の川鵜よ岩のうえ
火のうえで鮎まだ口をぱくぱくと（ヒトは鮎を愛すると言うが）
熊蝉が大歓迎の医大かな
秋立ちて恐ろしき病ひそひそと
病室でスダチが１つころころと
響き合う尿瓶と夜の秋の雨
眠られぬ秋夜ひもとく史記列伝
ベッドわき尿瓶美し秋夜かな
退院し秋刀魚を食す夕餉かな
退院し松茸飯を娘（こ）がつくる
初薬娘が９錠持って来る
だんだんに減りしおせちに不満なし
あっちゃんの奈良漬食べる三が日
年賀状少なくなりぬ感慨はなし
はぐれ鹿水涸れし川にただ一頭new